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肉離れの痛みは肉離れ?実はそれ、足底腱膜炎かも!根本治療で痛みを撃退しよう

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肉離れの痛みは肉離れ?実はそれ、足底腱膜炎かも!根本治療で痛みを撃退しよう

こんにちは、けんこうカイロプラクティックセンター 岩崎久弥(いわざきひさや)です。。









30代男性の足底腱膜炎のケースレポート



先日、30代の男性Sさんが当院を訪れました。主訴は、左ふくらはぎの激しい痛みで、バルーンバレーの練習中に負傷したとのことです。Sさんはホームページで当センターを見つけ、ご予約いただきました。来院時の痛みの様子から、いわゆる「肉離れ」と思われましたが、さらに詳しくお話を伺い、体の全体的な状態をチェックする中で、痛みの根本原因が別にあることが判明しました。



どうやって痛みの原因を見つけていくのか?

初診時に、お渡しするけんこうカイロプラクティックセンターの問診表(この問診表には、お客さんの痛み・症状をパターンを把握する独自の質問が組み込まれているんです)を見てみると、どうやら肉離れだけではない、原因がありそうです。

質問を組み合わせていることで、痛みが出ている部位以外の原因をみつけることができます。実は問診表には、痛みの部位を書かれていても、原因は書かれていないケースがほとんどです。だから、質問を駆使して、本当の原因をみつけていきます。



足底腱膜炎の施術行うために問診を行う理由



問診は、医療や治療の現場で用いられ、お客さまの症状や病歴、生活習慣を詳しく把握することを目的としています。最終的には施術方針を決定するための情報収集が目的です。問診は施術のスタート地点であり、問題の原因を特定することが重要なゴールです。



足底腱膜炎とふくらはぎの痛みの関係

Sさんは、実は何年か前の夏から、足底部の痛みを感じるようになり、次第にアキレス腱にも痛みが広がっていました。整形外科で診断を受け、数か月間通院したものの、改善が見られず、通院を中止した経緯がありました。その後も痛みは断続的に続き、今回のバルーンバレー練習中にふくらはぎの痛みが一気に増大したようです。







バルーンバレーって小学校などのPTA活動でやっているケースが多く、痛みがあってもなかなか休めないのが現状なので、無理してやってしまうそうです。



海外の文献を調べてみました。





ふくらはぎの「肉離れ」と考えられがちな症状ですが、実際には足底腱膜炎が関与していることが多いです。足底腱膜炎は、足の裏にある足底腱膜が炎症を起こし、足底からふくらはぎ、さらにはアキレス腱にまで痛みを引き起こすことがあります(Kibler & Goldberg, 1991)特に足底腱膜炎の患者は、朝起きた直後に足底に強い痛みを感じることが多く、その後は日中の活動で痛みが緩和される傾向があります。この特徴的な痛みの経過が、適切な治療を遅らせる要因になることも少なくありません(Wearing et al., 2006)。



肉離れの背景にある慢性的な足底腱膜炎

Sさんの症例を詳しく見ていくと、数年前からある足底の痛みが未解決のまま、アキレス腱にまで痛みが拡がり、結果としてふくらはぎの筋肉にも負担がかかっていたことが分かります。



このように、ふくらはぎの痛みや肉離れのように見える症状の背後に、慢性的な足底腱膜炎やアキレス腱の問題が関与しているケースは、臨床でもよく見られます(Martin et al., 2014)。

バルーンバレーのようにジャンプや着地を繰り返すスポーツでは、ふくらはぎや足底、アキレス腱に大きな負荷がかかりやすいため、特に痛みが発生しやすいです。Sさんの場合も、日頃から感じていた足底の違和感を軽視してしまった結果、バルーンバレーの練習中に急激なふくらはぎの痛みとして表面化したと考えられます。



けんこうカイロプラクティックセンターの足底腱膜炎へのアプローチ

けんこうカイロプラクティックセンターでは、痛みのある部位だけでなく、全身の神経関節機能バランスをチェックし、施術を行っています。Sさんのふくらはぎの痛みの根本原因が足底腱膜炎とアキレス腱の不調にあることを踏まえ、まずは全身の筋肉と関節の動き、神経の流れを整えることが重要です。具体的には、足底腱膜、アキレス腱、そしてふくらはぎの筋肉を含む下肢全体のバランス調整を行いました(Hyland et al., 2006)。



さらに、ふくらはぎの痛みだけでなく、肩関節周辺の可動域にも制限が見られたため、肩の施術も同時に行いました。バルーンバレーは肩の動きが重要なスポーツであるため、肩関節の動きが改善されることで、Sさんのパフォーマンス向上にも寄与するでしょう。施術後、Sさんは「肩も軽くなり、体全体がスムーズに動くようになった」との感想を述べられました。



長期的なケアと予防

数年も続く痛みの施術後には、Sさんに合ったセルフケアのプログラムを作成し、日常生活での注意点をお伝えしました。特に足底腱膜炎は再発しやすいため、適切なストレッチや体のバランスを保つためのエクササイズが重要です(Landorf & Menz, 2008)。これらを日々の生活に取り入れていただくことで、再発を防ぎ、バルーンバレーを引き続き楽しむための体作りをサポートしていきます。



足底腱膜炎と関連症状に対する研究

足底腱膜炎は、特にスポーツや長時間の立ち仕事をする人に多く見られ、治療法としてはストレッチやマッサージ、足底板の使用が一般的です(Bolivar et al., 2013)。しかし、足底腱膜炎が進行すると、アキレス腱やふくらはぎにまで痛みが拡がるため、全体的なバランスを考慮した治療が必要です。Sさんの場合も、全身のバランスを整えるカイロプラクティック施術が有効でした。 足底腱膜炎や肉離れでお悩みの方は、早期のケアが重要です。けんこうカイロプラクティックセンターでは、患者様一人ひとりに合わせた施術を行い、長期的な健康をサポートいたします。お気軽にご相談ください。 — #### 参考文献 – Kibler WB, Goldberg C. “Biomechanical analysis of the shoulder during tennis activities.” Clinics in Sports Medicine. 1991. – Wearing SC, Smeathers JE, Urry SR, et al. “Plantar fasciitis: are pain and fascial thickness associated with arch shape and loading?” Physical Therapy. 2006. – Martin RL, Davenport TE, Reischl SF, et al. “Heel pain—plantar fasciitis: revision 2014.” Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy. 2014. – Hyland MR, Webber-Gaffney A, Cohen L, et al. “Randomized controlled trial of calcaneal taping, sham taping, and plantar fascia stretching for the short-term management of plantar heel pain.” Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy. 2006. – Landorf KB, Menz HB. “Plantar heel pain and fasciitis.” Clinical Evidence. 2008. – Bolivar YA, Munuera PV, Padillo JP. “Relationship between tightness of the posterior muscles of the lower limb and plantar fasciitis.” Foot & Ankle International. 2013. —



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