Tap to close

ジョギングを4〜5kmすると尿漏れしてしまう40代女性|足底腱膜炎の関係があるのか?

電話番号054-221-0125住所

ジョギングを4〜5kmすると尿漏れしてしまう40代女性|足底腱膜炎の関係があるのか?

こんにちは、けんこうカイロプラクティックセンター 岩崎久弥(いわざきひさや)です。







先日、Rさんが2年ぶりに来院されました。前回の症状は足底腱膜炎。症状が改善してから2年経ち、ふと「けんこうカイロ」を思い出してくださったとのこと。とても嬉しい来院でした (^o^)

今回は、ジョギングを4〜5km走ると尿が漏れてしまうというお悩みです





なかなか言いづらい症状なので、Rさん、ありがとうございました。



「最初の4kmは大丈夫で、距離が伸びると漏れてしまう」この特徴には、いくつか注意して見るべきポイントがあります。

なぜ5Kmぐらから尿漏れが起こる?





尿漏れで必ず注意するべき症状



Rさんには腰痛はありませんが、念のため 椎間板ヘルニア(馬尾型)との関連を問診で確認します。

馬尾症候群は、いわば「神経の高速道路が塞がれてしまう状態」。重大なサインが隠れていることがあります。

馬尾症候群を疑った場合、すぐに病院の受診を薦めてなくてはいけません。



日本では、誰がカイロプラクティックを行っても良いが、なぜ私がカイロプラクティック大学で学んだのか、その理由は、自分が担当してはいけない病気を、いち早く見つけて、専門医療機関の受診をすすめる知識を身につけたかったから。





もし次の項目に当てはまる人がいたら、注意が必要です。腰痛や尿漏れで困っている方は、ぜひ読んで下さい。



✅️しびれはあるが痛みがない
✅️しびれや痛みが脚の両側にある
✅️両足の裏側にしびれがある
✅️お尻の周りにしびれが出る
✅️お尻のまわりがほてる
✅️歩くと尿が出そうになる




今回のRさんは、問診の時点でいずれも該当しませんので、重大な神経圧迫の可能性は低いと判断できます。





今回もっとも疑った原因



ジョギングの距離が伸びたときだけ起こる尿漏れ。私はまず 骨盤底筋のゆるみ を疑いました。



例えるなら——「骨盤底筋はハンモックのように、膀胱や子宮を下から支えている筋肉」です。走って衝撃が続くと、この“ハンモック”が少しずつ緩み、尿が漏れやすくなる方もいます。

腹圧性尿失禁という病名を聞いたことありませんか?

腹圧性尿失禁とは
症状: 咳やくしゃみをする、重い物を持ち上げる、走る、ジャンプするなど、お腹に力がかかる(腹圧が上昇する)動作の際に、意図せず尿が漏れてしまう症状です。

ジョギングでの発生: ジョギングは一歩一歩が地面からの衝撃(ジャンプ)を伴うため、そのたびに腹圧が骨盤底筋に強くかかり、尿漏れの原因となりやすいとされています。

主な原因:

骨盤底筋のゆるみ・衰え: 骨盤の底にあるハンモック状の筋肉(骨盤底筋)は、膀胱や尿道などを支え、尿道を締める役割をしています。出産経験、加齢、肥満、激しい運動などによってこの筋肉が弱くなると、腹圧に耐えられなくなります。




出産経験のある女性の多くが、「くしゃみで漏れてしまう」という経験を持っているのも、この仕組みが関係しています。

男性も同じです。男性にも尿漏れはあります。





骨盤が「開いている」と指摘されたというRさん



整体師さんと鍼灸院の先生から「骨盤が開いている」と言われたそうです。



しかしここで大切なのは、“開いている/閉じている” をどう判断しているのか?

骨盤が開いている状態なら、なぜ4kmまでは尿漏れしないのか?つじつまがあいません。

触診だけで確実に判断するのは難しく、“骨盤が開く=悪い”という考え方も正確ではありません。



骨盤の形は個性もあり、“骨盤が開いているから症状が出ている”とは限らないのです。









アクティベータ・メソッドでは何がわかるのか

アクティベータ・メソッドの検査法では、骨盤の動きと神経系の反応 を客観的に調べられます。



大事なのは形ではなく、骨盤まわりの神経系の緊張が適切かどうか。

筋肉は勝手に緊張しません。骨盤も勝手に開いたり閉じたりしません。

その背後には必ず 神経の働き が関わっています。

だからこそ、骨盤底筋を含む“骨盤全体を支配する神経系”を調整することが、根本的な改善につながります。





施術結果

今回、骨盤付近のサブラクセーションに対する施術をしたのですが、またランニングしていただき、どのようになったのか確認していきます。

  • lineシェア
  • fbシェア
  • twシェア