起立性調節障害は血糖値と関係ある?朝つらい理由を臨床から解説

こんにちは、けんこうカイロプラクティックセンター イワザキ ヒサヤです。
起立性調節障害(OD:Orthostatic Dysregulation)と血糖値の問題は、かなり深く関係しています。しかもこれは「よくある見落としポイント」です。
まずはイメージで理解しましょう
血糖値は、👉 自律神経のガソリンのようなものです。
✅️安定した血糖 → エンジンが一定回転で回る
✅️血糖が急に下がる → エンストしかける
ODの人は、このガソリン残量計が壊れやすい体質だと思ってください。
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なぜ起立性調節障害の人は血糖トラブルを起こしやすいのか?
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① 交感神経が血糖調整を担っているから
血糖が下がると、本来は
✅️交感神経 ↑の働きが活発になる
✅️アドレナリン・ノルアドレナリン分泌 ↑が増える
✅️肝臓から糖を放出される
という「非常用システム」が動きます。
ところが起立性調節障害の方ではこの反応が鈍い/遅い
結果
✅️立ちくらみ
✅️動悸
✅️冷や汗
✅️不安感
✅️朝起きられない
が一気に出ます。
② 朝が弱い理由=低血糖の関与
起立性調節障害の方に多いのが
✅️朝食を食べられない
✅️起きると気持ち悪い
✅️午前中は使い物にならない
これは夜間〜早朝の相対的低血糖
たとえると「ガソリンほぼゼロで坂道発進」、これはエンジンに負担がかかり無理です。
③ 反応性低血糖 × 起立性調節障害
特に多いのがこれ。
✅️甘いもの・パン・麺類
✅️食後1〜3時間
✅️急にだるくなる・眠くなる・不安になる
これは
👉 血糖ジェットコースター
起立性調節障害の自律神経には、この揺れが致命的です。
③ 神経学的に考えると
血糖の乱高下は、脳幹へのストレス
脳幹は
✅️血圧
✅️心拍
✅️覚醒
✅️姿勢
を司る場所。
つまり
👉 血糖が乱れる
👉 脳幹が不安定
👉 ODが悪化
という流れです。
④ 起立性調節障害・血糖・不安がセットで出る理由
よくある臨床パターン:
✅️起立性調節障害
✅️パニックっぽい症状
✅️不安感
✅️手の震え
これは
👉 低血糖症状とそっくり
違いは
✅️血糖の数字より
✅️自律神経の耐久力
起立性調節障害の人は「ちょっとの低血糖」で大きな症状になる。
⑤ 見逃されやすい検査ポイント
病院ではよく
✅️空腹時血糖 → 正常
✅️HbA1c → 正常
で「問題なし」と言われます。
でも実際に問題なのは
✅️食後血糖の落ち方
✅️夜間〜早朝血糖
✅️ストレス時の血糖維持力
👉
ここは数字に出にくい
⑥ シンプルな見極めヒント
起立性調節障害+血糖問題を疑うサイン:
✅️朝が特につらい
✅️空腹で悪化
✅️甘い物の後に悪化
✅️立ち上がり+空腹で症状倍増
1つでもあれば
👉
血糖は無関係ではありません。
⑦ すぐ使える小さな介入例(生活パターンを改善)
※あくまで一般論として
✅️朝イチに少量のタンパク質
✅️甘い飲み物だけで朝を迎えない
✅️間食を「糖+タンパク」で
✅️空腹時間を作りすぎない
これは
👉 自律神経への優しさ
起立性調節障害と血糖値のまとめ
✅️ODと血糖値の問題は 強く関係あり
✅️特に「低血糖・乱高下」が鍵
✅️血糖は脳幹と自律神経の燃料
✅️数値より「反応のしかた」が重要