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ストレートネックは本当に首の痛みの原因なのか?

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ストレートネックは本当に首の痛みの原因なのか?

こんにちは、けんこうカイロプラクティックセンター 岩崎久弥(いわざきひさや)です。









最新の医学研究から見えてきた新しい考え方

あなたの首はストレートネックですね。だから痛いんです。


首の痛みや肩こりで病院や整形外科医院を受診すると、レントゲン結果で、このように説明を受けた経験がある方も多いのではないでしょうか。
しかし近年、世界中で発表されている研究を総合すると、ストレートネック(頚椎前弯の減少)そのものが痛みの直接的な原因であるという考え方は見直されつつあります。

現在の医学では、画像だけで痛みを説明するのではなく、「生物心理社会的疼痛モデル(Biopsychosocial Model)」という考え方が主流になっています。

パラダイムシフト:生物心理社会的疼痛モデル




不都合な真実:レントゲンの異常=痛みではない

まず知っておきたいのは、レントゲン写真と症状は必ずしも一致しないということです。
2021年に発表されたシステマティックレビューでは、1,000本以上の研究を解析した結果、首に全く症状がない人でも約36%にストレートネックやそれ以上のカーブ減少が認められました。
つまり、

「ストレートネックだから痛い」

とは言えないことになります。

ストレートネックは痛みの直接的な原因ではない

iPhone

さらに、無症状の人を約10年間追跡した研究では、ストレートネックであっても将来的に首の痛みが増えるわけではないことが報告されています。

また近年ではAIを活用した文献解析も行われていますが、主要論文の約80%は「頚椎アライメントと症状には明確な関連が認められない」という結論でした。



ストレートネックは「結果」のこともある

もう一つ重要なのは、

痛みがあるからストレートネックになる

という可能性です。

首が痛くなると、人は無意識に筋肉へ力を入れます。

すると筋肉が緊張し、一時的に頚椎の自然なカーブが減少し、レントゲンではストレートネックのように見えることがあります。

つまり、

ストレートネックは原因ではなく、痛みによる防御反応の結果

というケースも少なくありません。



痛みが改善すると、自然なカーブが戻る例も報告されています。

本当に頚部の痛みに関係しているもの


最近の研究では、首の痛みにより強く関係しているのは骨の形ではなく、生活習慣や心理社会的要因であることが分かってきました。

例えば、


* 睡眠不足
* 運動不足
* 慢性的なストレス
* 不安や抑うつ
* 孤独や社会的支援の不足

などです。


スマートフォンもよく原因と言われますが、最新の研究ではスマホを見る姿勢そのものよりも、睡眠不足や運動不足の方が首の痛みとの関連が強いことが示されています。


もちろん何時間も同じ姿勢を続けることは身体への負担になりますが、それだけが原因ではありません。



「ストレートネックですね」が不安を強くすることも

近年注目されているのがノセボ効果です。

これは、


あなたの首はまっすぐになっている


骨が変形していますね。これが原因です




と言われることで、不安や恐怖が強まり、かえって痛みが長引いてしまう現象です。


このような現象は「医療化(Medicalization)」とも呼ばれています。


実際、「ストレートネック」という言葉は正式な病名ではなく、患者さんへ説明するための便宜的な表現として広く使われています。


画像だけを見て「悪い首ですね」と説明することは、患者さんに不要な恐怖を与えてしまう可能性があります。




現代の医療が重視すること


現在の首の痛みに対する考え方は、

「骨を治す」から「身体全体を整える」

へと変化しています。


改善のためには、


* 質の良い睡眠
* 適度な運動
* ストレスマネジメント
* 身体を動かすことへの安心感
* 正しい痛みの知識


などを総合的に見直すことが重要です。


画像だけでは、人の痛みは説明できません。


脳・神経・身体・生活環境・心理状態が互いに影響し合いながら痛みは作られています。




けんこうカイロプラクティックセンターの考え方


当センターでは、「レントゲンにストレートネックがあるから痛い」と単純に考えることはありません。


脳や神経系の働き、自律神経バランス、感覚入力、運動制御、睡眠やストレスなどを総合的に評価し、その方の症状がなぜ起きているのかを一緒に考えていきます。


もちろん、頚椎の変形が重度で神経症状や脊髄症を伴う場合などは、整形外科的評価が非常に重要です。
しかし、多くの慢性的な首こりや首の痛みでは、画像だけでは説明できない要因が数多く存在します。


「ストレートネックだから治らない」とあきらめる必要はありません。


大切なのは骨の形だけを見ることではなく、身体全体と脳・神経系の働きを理解し、生活習慣を含めた総合的なアプローチを行うことなのです。


またアクティベータ・メソッドで、ストレートネックが改善したという論文もあります