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サッカー少年(中学生)の左膝の痛みの原因は?

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サッカー少年(中学生)の左膝の痛みの原因は?

こんにちは、けんこうカイロプラクティックセンター 岩崎久弥(いわざきひさや)です。









静岡サッカー名門中学校でサッカー部のT君の左膝の痛み



先日、小学校の時からけんこうカイロプラクティックセンターに来院されているT君が、左膝の痛みを訴えて来院しました。T君は静岡のサッカー名門中学校でサッカー部に所属しています。来院するたびに身体が大きくなって、成長を感じます。今回、左膝に体重をかけると痛みが出るとのことでした。





さてあなたは膝の痛みの原因が何だと思いますか?



膝関節には、重要な靱帯(前十字靭帯・後十字靭帯・内側側副靭帯・外側側副靭帯)があり、サッカー選手がこれらを痛めると復帰にかなりの時間がかかります。サッカー選手では、2024年2月に相手のタックルを受けて三苫選手が膝をいためてしまいまいた。サッカーは、相手との接触があるので完全に怪我を防ぐことは不可能



サッカー選手が膝の痛みで来院すると、一番にチェックするのは膝関節の靱帯です。しかし、幸いT君の膝関節周辺には神経関節機能バランス(サブラクセーション)の問題は見られませんでした。



ここが重要です。普通の治療院ならこれで施術が終わりますが、けんこうカイロプラクティックセンターではここからが本当の施術の始まりです。

まずは、T君の足関節・股関節をチェックすると、左右の股関節に痛みがあることが判明しました。さらに詳しく調べると、痛みの原因は恥骨にあることが分かりました。恥骨のケアを行いましたが、痛みが完全には解消しませんでした。




原因は何でしょうか?



ここが再び重要なポイントです。今度は身体をコントロールする脳神経バランスのチェックを行いました。T君の緊張の原因は、同級生のライバルでした。一般的な膝関節の治療では、身体構造ばかりをみるので、メンタルが影響して膝関節の痛みに影響を与えるとは考えない要因。

従来の古い考え方では、身体の構造的欠陥や問題(骨・靱帯の異常)によって痛みが生じるとされていました。しかし、新しい考え方では、「心・ストレス」の精神的な問題も痛みの原因と考えるようになっています。これは脳-神経系-筋肉の機能異常(心理社会的医学モデル)と呼ばれます。













心理社会的医学モデルとは




心理社会的医学モデルは、従来の医学モデルとは異なり、病気や痛みの原因を身体だけでなく、心や社会的要因も考慮するアプローチです。このモデルでは、身体的な問題だけでなく、心理的および社会的な要因が健康状態に与える影響を重視します。


1. 心理的要因
ストレス、不安、抑うつなどの心理的状態は、身体の痛みや病気に大きな影響を与えることが知られています。例えば、長期的なストレスは筋肉の緊張を引き起こし、これが慢性的な痛みの原因となることがあります。また、精神的な疲労や過度のプレッシャーも身体の抵抗力を低下させ、病気を引き起こす可能性があります。


2. 社会的要因
家族関係、職場の環境、社会的な支援の有無なども健康に影響を与えます。孤立感や社会的な孤立は、精神的な健康に悪影響を及ぼし、身体的な症状を悪化させることがあります。また、社会的なサポートが十分にある場合、病気からの回復が早まることが多いです。


3. 心身相関
心理社会的医学モデルでは、心と体が相互に影響し合うことを強調します。心理的な問題が身体に影響を与え、逆に身体的な問題が心理に影響を与えるという考え方です。例えば、膝の痛みが心理的なストレスから来ている場合、ストレスを軽減することで膝の痛みが改善されることがあります













レントゲンと痛みとの関係









T君の膝の痛みは以下の図式で説明できます。



ライバルに対するストレス
↓ 神経系の緊張 ↓ 膝関節の周辺の筋肉の緊張 ↓ 膝の痛み





肉の問題なので、体重をかけると痛みが出る=筋力が発揮できていない状態でした。ストレスケアを行った後のT君の膝は、体重をかけても痛みがなくなりました。



まとめ



このケースのように、脳-神経系-筋肉の機能異常(心理社会的医学モデル)で痛みが出ることは、もはや常識になりつつあります。スポーツ障害や膝関節の痛みでこのブログにたどり着いた皆さんも、この考え方を知っていただきたいです。いつまでも痛みが良くならない場合、治療モデルを変更する必要があります。このブログが、少しでも皆さんの悩み解決の手助けになれば嬉しいです。