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自律神経とカイロプラクティックの関係について

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自律神経とカイロプラクティックの関係について

こんにちは、けんこうカイロプラクティックセンター 岩崎久弥(いわざきひさや)です。



今日のブログテーマは、「自律神経とカイロプラクティックの関係について」です





自律神経は、心臓や消化器などの内臓や血管の働きを調節する神経系の一部です。



神経系って何ですか?神経系とは、私たちの体の中で情報を伝えたり処理したりするシステムのことです。

神経系は大きく分けて、中枢神経系と末梢神経系に分かれます。

中枢神経系は脳と脊髄で構成されており、感覚や運動、思考や感情などの高次な機能を担っています。

末梢神経系は中枢神経系と全身の器官や筋肉をつなぐ神経の総称で、自分の意思で動かせる体性神経と自律的に働く自律神経に分けられます。神経系は神経細胞という特殊な細胞がつながって作られています。

神経細胞は電気信号を発生させて情報を伝えることができます。

しかし、神経細胞同士は直接つながっているわけではなく、隙間があります。この隙間をシナプスといい、ここで神経伝達物質という化学物質が分泌されて情報が伝わります。

神経系は私たちの生命活動に欠かせない重要なシステムです。





自律神経は交感神経と副交感神経に分かれており、それぞれが体の活動と休息のバランスをとる役割を担っています。自律神経の乱れは、ストレスや疲労、姿勢の悪さなどによって引き起こされることが多く、不眠や頭痛、胃腸障害などの様々な症状を引き起こす可能性があります。



カイロプラクティックは、脊椎や関節の歪みやずれを手技で調整することで、神経系や筋肉骨格系の機能を改善する治療法です。



カイロプラクティックは、自律神経にも影響を与えることが知られています。カイロプラクティックによって脊椎や関節の圧迫が解消されると、自律神経に伝わる刺激が減少し、交感神経と副交感神経のバランスが整うと考えられています。



カイロプラクティックは、自律神経の乱れによる症状を改善するだけでなく、予防や健康増進にも効果的な方法です。



けんこうカイロプラクティックセンターでは、Activator Methodsというカイロプラクティックテクニックを使用しています。

Activator Methodsと自律神経バランスと関係を研究した論文を紹介します。



The aim of this study was to investigate changes in brain and muscle glucose metabolism that are not yet known, using positron emission tomography with [18F]fluorodeoxyglucose ([18F]FDG PET).
Abstract Objective The aim of this study was to investigate changes in brain and muscle glucose metabolism that are not yet known, using positron emission tomography with [18F]fluorodeoxyglucose ([18F]FDG PET).

Methods

Twenty-one male volunteers were recruited for the present study. [18F]FDG PET scanning was performed twice on each subject: once after the spinal manipulation therapy (SMT) intervention (treatment condition) and once after resting (control condition). We performed the SMT intervention using an adjustment device. Glucose metabolism of the brain and skeletal muscles was measured and compared between the two conditions. In addition, we measured salivary amylase level as an index of autonomic nervous system (ANS) activity, as well as muscle tension and subjective pain intensity in each subject.

Results

Changes in brain activity after SMT included activation of the dorsal anterior cingulate cortex, cerebellar vermis, and somatosensory association cortex and deactivation of the prefrontal cortex and temporal sites. Glucose uptake in skeletal muscles showed a trend toward decreased metabolism after SMT, although the difference was not significant. Other measurements indicated relaxation of cervical muscle tension, decrease in salivary amylase level (suppression of sympathetic nerve activity), and pain relief after SMT.

Conclusion

The findings of the present study demonstrate how stimuli to the mechanoreceptors of the joints and skin during SMT are processed in the brain. Brain processing after SMT may lead to physiological relaxation via a decrease in sympathetic nerve activity.

Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine, Volume 2017 (2017)

Author information: Akie Inami, Takeshi Ogura, Shoichi Watanuki, Md. Mehedi Masud, Katsuhiko Shibuya, Masayasu Miyake, Rin Matsuda, Kotaro Hiraoka, Masatoshi Itoh, Arlan W. Fuhr, Kazuhiko Yanai, and Manabu Tashiro. Tohoku University, Sendai, Japan.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28167971/#&gid=article-figures&pid=figure-1-uid-0



https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28167971/

この研究の目的は、[18F]フルオロデオキシグルコース([18F]FDG PET)を用いて、脊椎操作療法(SMT)介入後の脳と筋肉のグルコース代謝の変化を調べることです。
方法:本研究には、21人の男性ボランティアが募集されました。各被験者に対して、[18F]FDG PETスキャンを2回実施しました。1回はSMT介入後(治療条件)、もう1回は安静時(対照条件)で行いました。SMT介入は調整装置を使用して行いました。脳と骨格筋のグルコース代謝を両条件間で測定し比較しました。さらに、各被験者の自律神経活動の指標として唾液アミラーゼレベル、筋肉の緊張および主観的な疼痛強度を測定しました。

結果:SMT後の脳活動の変化には、背側前帯状皮質、小脳蚓部、体性感覚連合野の活性化、前頭前野および側頭部の非活性化が含まれていました。骨格筋のグルコース取り込みは、SMT後に代謝が低下する傾向が見られましたが、差は有意ではありませんでした。その他の測定では頸部筋肉の緊張緩和、唾液アミラーゼレベルの低下(交感神経活動の抑制)、およびSMT後の疼痛緩和が示されました。

結論:本研究の結果は、SMT中に関節と皮膚の受容体に刺激が与えられ、それが脳で処理される様子を示しています。SMT後の脳の処理は、交感神経活動の減少を介して生理的なリラックスをもたらす可能性があります。