なぜレントゲンやMRIの早期撮影が回復を遅らせるのか?

こんにちは、けんこうカイロプラクティックセンター 岩崎久弥(いわざきひさや)です。
なぜレントゲンやMRIの早期撮影が回復を遅らせるのか?

腰痛治療の新常識
1. 非特異的腰痛とは何か
腰痛は大きく2つに分類されます。特異的腰痛
レントゲンやMRIなどの画像検査で、痛みの原因(骨折、椎間板ヘルニア、腫瘍など)がはっきりと特定できるもの。
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非特異的腰痛
厳密には「画像検査などで痛みの原因部位を特定できない腰痛」を指しますがはっきりと特定できるもの。.jpg)
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MRI検査の結果が腰痛治療に及ぼす心理的影響を教えて
レントゲン検査やMRI検査の結果が腰痛治療に及ぼす心理的影響について、私が探した資料に基づくと、主に「病気であるという意識の増幅」「不安や抑うつ症状の誘発」「ノーセボ効果による痛みの増大」といった負の影響が指摘されています。1. 「病気である」という意識の強化と心理的負担
レッドフラッグ(重大な脊椎疾患の兆候)がない非特異的腰痛に対して早期にMRI検査を行うと、クライアントの「自分は病気である」という意識を強めてしまい、生活の質(QOL)に悪影響を及ぼすことが指摘されています。また、検査そのものが心理的負担を引き起こす「マイナス面」があることも明らかになっています。
2. 診断報告書への直接アクセスによる不安
現代では患者が医師の診察前にオンラインなどで他の人がSNSやブログなどに投稿した放射線読影レポート(報告書)を直接読むことができますが、これが心理的なリスクを生みます。

3. 医学用語の誤解と過度な懸念
クライアントと専門医の間では、MRIで見つかる所見の重要性に対する認識に大きなズレがあります。臨床的に重要でない所見への過剰反応
患者は「椎間板の膨隆(disc bulge)」「靭帯肥厚」「骨減少症」といった、専門医から見れば臨床的にほとんど意味がない、あるいは加齢に伴う「シワ」のような正常な変化に対しても、極めて強い懸念を抱く傾向があります。
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構造的損傷への誤ったとらえ方
医師から説明された言葉を「背骨に深刻な構造的損傷がある」と誤解し、それが回復不能なダメージであると思い込んでしまうことがあります。
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4. ノーセボ効果(Nocebo Effect)
MRIの結果が心理的な悪影響を及ぼす最大の懸念の一つ「ノーセボ効果」です。
ノーセボ効果って何ですか?
ノーセボ効果とは? 悪いと信じることで、実際に悪い影響が起こる現象です。 薬が効くのは「プラセボ効果」 逆に、 「副作用が出る」と思い込むことで本当に具合が悪くなるのがノーセボ効果です。 たとえ話 レモンを思い浮かべてください。 切って、においをかいで、かじる。 実際には食べていないのに、 唾液が出ませんか? これが「思い込みが身体を動かす力」です。 ノーセボはその“マイナス版”。 医療で起こる例 ・「このヘルニアは一生治らない」と言われた ・「背骨が変形している」と説明された ・「年齢だから仕方ない」と言われた すると、 ✔ 動くのが怖くなる ✔ 安静にしすぎる ✔ 痛みに意識が集中する ✔ 本当に症状が悪化する 画像そのものが痛みを作るのではなく、 “意味づけ”が身体を変えるのです。

もっと検査をした方が良いのではないかと考えて、他の病院を探してMRIをとったりますが、その判断が・・・。

早期MRI検査が引き起こすドミノ倒し

まさに不安が不安をよぶという悪循環になってしまいます。
痛みの増幅と慢性
「自分の体の一部が損傷している」と告げられたり、そう思い込んだりすることで、脳が恐怖や不安を感じ、それが痛みを大幅に増幅させたり、長引かせたりする原因となります。治療への反応低下
「損傷がある」という否定的な認識を持つことで、保存的療法などに対する反応が悪くなり、痛みが持続してしまう悪循環に陥る可能性があります。5. 意思疎通への影響
一方で、報告書への早期アクセスが「医師とのコミュニケーションを改善した(84%)」と感じる患者も多いという側面もあります。 しかし、医師による適切な説明(介在)がないまま、患者がインターネットなどで不正確な情報を収集して解釈を進めてしまうと、不当な苦痛や医師との信頼関係への悪影響を招くリスクがあると警告されています。まとめ

MRI検査の結果は、適切に解釈・説明されない場合、患者に不要な不安を与え、「自分は深刻な状態だ」という誤解を通じて痛みそのものを悪化させる心理的要因になり得ます

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