過敏性腸症候群についての報告
こんにちは、けんこうカイロプラクティックセンター 岩崎久弥です。
今日のブログテーマは、過敏性腸症候群について
過敏性腸症候群とは何か?
過敏性腸症候群の一般的な対処法
過敏性腸症候群(IBS)は、腹痛や下痢、便秘などの症状が長期にわたって続く消化器系の病気プロバイオティクスというのは、簡単にいうとヤクルトなどの乳酸菌飲料やヨーグルトなど。
過敏性腸症候群の大規模疫学調査
Prevalence of irritable bowel syndrome in Japan: Internet survey using Rome III criteria
要約
目的
我々は、日本全国の10,000人の被験者に対して大規模なインターネット調査を行い、過敏性腸症候群(IBS)の有病率を調べた。(J-ROAD:日本の腹部症状に関するIBSの研究)方法
男女同数の20歳以上の被験者に質問紙調査を行った。IBSおよびそのサブタイプの有病率はローマⅢ基準を用いて判定し、性別および年齢別の差異を分析した。また、ローマⅡ基準を用いてIBSの有病率を判定し、ローマⅢ基準との比較を行った。結果
ローマⅢ基準に基づくIBSの有病率は13.1%であった。IBSのサブタイプでは、下痢型IBS(IBS-D)が29%、便秘型IBS(IBS-C)が24%、混合型IBS(IBS-M)が47%であった。IBS-Dは男性に多く、IBS-Cは女性に多かった。IBSは20~29歳の年齢層に最も多くみられ、年齢とともに有病率は低下した。ローマⅡ基準に基づくIBSの有病率は9.8%であった。結論
ローマⅢ基準に基づくIBSの有病率は13.1%であった。一方、ローマⅡ基準に基づくIBSの有病率は9.8%であった。最新の診断基準に基づく診断では、ローマⅡ基準よりも多くのIBS例が見つかる可能性がある。過敏性腸症候群
「IBS(過敏性腸症候群)」は、おもにストレスに起因して、下痢や便秘を慢性的にくりかえす疾患です。大腸がんや潰瘍性大腸炎などは血液検査や大腸内視鏡検査などで腸に異常が認められますが、IBSは、検査でそうした異常はないことが確認されたうえで、症状が続く場合に診断されます。
日本人のおよそ7人に1人がIBSに当てはまると推定されており※、30代より若い年代に比較的多くみられる傾向※があります。重症の場合は、トイレの問題で学校や会社に行けなくなったり外出を控えるようになったりするなど、生活の質を低下させることが問題になっています。