学校に行けない子供は、ゲーム・スマホで脳バランスが悪くなっている可能性があります。
今日は、学校に行けない子供について、ゲームやスマホとの関係性を考えていきます。
現在、けんこうカイロプラクティックセンターには、身体の不調が原因で学校に行けていない中学生・高校生が、来院中。理由は、さまざまで頭痛・腹痛・寝起きの悪さ・・・
学校に行けていない時に、何をやっているのか聞いてみると、「ゲーム」「スマホ」が主流、テレビという人はいません。私の幼かったときの楽しみは、やっぱりTVアニメだったのですが、今の子供達は違います。TVもあるけどYouTubeやインターネットの動画をみている。それも小さな画面で・・・・
平日昼間のTV番組は、小学生・中学生をターゲットに制作されていないから、TVをみていてもつまらない。30年前のゲームだって、ずっとやっていたら飽きてしまうようなものが多い、結果、平日の昼間は暇を持て余す。でも今は違います、TVなら地上波・BS・CSだってあります。その上、インターネットゲームや動画サイトもあります。
でも、ファミコンを一日中やっている友達もいたなあ・・・・・
こんな報告があります。
引用元:日本大学医学部 森昭雄教授
ゲームに長時間熱中していると前頭前野(人間でよく発達している脳の前方部位で、脳に入った情報を総合的に 処理判断)がうまく機能しなくなり、認知症の人と類似した状態、若年性痴呆症という症状になると報告しています。
脳波と脳の状態を整理します。
脳波 | 脳の活動状態 |
ベータ波 | 思考などで頭を使う |
アルファ波 | 安静時 |
シータ波 | 眠気 |
デルタ波 | 深い眠り |
認知症になると前頭前野の働きが衰え、ベータ波が低下することがわかっています。そしてなんと、ゲームによって、今、前頭前野に認知症と同じような異変が起きているようです。
前頭前野はヒトをヒトたらしめ,思考や創造性を担う脳の最高中枢であると考えられている。前頭前野は系統発生的にヒトで最もよく発達した脳部位であるとともに,個体発生的には最も遅く成熟する脳部位である。一方老化に伴って最も早く機能低下が起こる部位の一つでもある。この脳部位はワーキングメモリー、反応抑制、行動の切り替え、プラニング、推論などの認知・実行機能を担っている。また、高次な情動・動機づけ機能とそれに基づく意思決定過程も担っている。さらに社会的行動、葛藤の解決や報酬に基づく選択など、多様な機能に関係している。
ゲームを始めると、約1分後にベータ波が減少し、認知症状態になります。そして、通常ゲームをやめると20〜30秒で元の状態に回復します。しかし、ゲームが常習し続けると、ゲームをやめた時点でも、認知症と同じような脳波が持続するという衝撃的なデータを森教授は示しています。
ゲームの常習するというのは、怖いことだと思いました。しかし私の子供達もゲームをやります。今は1時間以内という設定をゲームにかけているので、なんとかしていますが。スマホでのSNSなどもゲームと同じような気がします。スマホが生まれたときからある世代との付き合い方、手探り状態。私の世代のウォークマンと同じような感覚なのかもしれませんが・・・・。
学校に行っていれば、スマホやゲームはできませんから、なんとか学校に行って欲しい。そして身近な友人との会話のなかで、ベータ波をどんどん出して、前頭前野を活発に活動させてほしいです。気の合わない人もいるし、気の合う人もいるその中で、悩んでいくことも成長だと考えます。
森教授が、ゲームが常習化するのは、どのぐらいの時間かわかりませんが、Wikipediaなどで調べてみると、このような表現が掲載されていました。 「一日に何時間もゲームをするなどゲーム漬けになっている人は回復が遅く、簡易脳波計において認知症患者と同じような波形を示すという。森はこの状態を「ゲーム脳」と定義した。 一日に何時間もというのが、何時間だろう?1時間か2時間か3時間か?わかりません。でも少なければ少ないほど、いいと思います。1時間が限度かな?
学校に行けなくて、困っている方は、スマホとゲームの時間を制限してみて下さい。けんこうカイロプラクティックセンターでは、自律神経バランスの検査を行うことによって、脳バランスをチェックします。
交感神経と関連する脳領域として前帯状皮質と前部島皮質と前部前頭前野と呼ばれる領域が関連することがわかっています。今、あなたのお子さまの自律神経バランスは、どうなっているのか?計測してみませんか? あなたの来院をお待ちしています。