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「成長痛だと思っていた踵の痛みが治らない?|中学1年生に増える“踵骨骨端症”の真実とは」

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「成長痛だと思っていた踵の痛みが治らない?|中学1年生に増える“踵骨骨端症”の真実とは」

こんにちは、けんこうカイロプラクティックセンター 岩崎久弥(いわざきひさや)です。





今日のブログテーマ












高校1年生がK君来院の踵の痛み



昨日、けんこうカイロプラクティックセンターに来院されている高校生サッカー部のS君の紹介で、同じクラブチームの高校1年生がK君来院 K君、ご来院ありがとうございます。 S君、ご紹介ありがとうございます。







K君の来院理由

K君が来院した理由は、2年前の怪我から続く踵の痛みが、時間が経っても治らず、なぜ治らないのか悩み続けていたためです。

整形外科を2件受診しましたが、診断は「踵骨骨端症」、いわゆる成長痛とされました。

踵骨骨端症とは
踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)、またはシーバー病(Sever病)とも呼ばれるこの症状は、成長期の子ども、特にスポーツを活発に行っている子どもに多く見られる踵の痛みです。踵骨(かかとの骨)の成長板に負担がかかることにより、炎症や痛みが生じます。

主な特徴と原因

• 年齢層:8歳〜14歳の成長期の子どもに多く見られます。特に急成長の時期や骨の発達により負荷がかかる時期に発症しやすいです。 • 原因:走る、跳ぶなどの激しい運動(サッカー、バスケットボール、バレー、ハンドボールなど)による繰り返しの衝撃が原因とされます。踵骨の成長板が成長段階であるため、負担がかかりやすくなります。 • 症状:歩行時や運動中の踵の痛みが特徴です。患部が腫れる場合もあります。

踵骨(かかとの骨)に付着するアキレス腱が足底筋膜によって骨がひっぱられる

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過剰な力がかかるため炎症が起こる

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かかと痛みがでる。




K君のかかとの痛みの経緯

2022年1月



サッカーの試合で、左足を踏まれて倒れる 左足のくるぶしの下(かかと)に痛みを訴える



練習をセーブして様子見るが、試合にでると痛みがでる







2022年3月

中学生最後の試合で、痛みを我慢して試合にでる


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試合後のに症状が悪化する



2024年4月

クラブチームに入り、練習開始(週3〜4日)程なくすると練習することも辛い痛みになり、整形外科へ







「しばらく様子をみましょう」との診断整形外科を受診|練習を見学



2024年5月

同じ整形外科を再受診、痛みがのこっているためMRI検査







骨挫傷ですね。



「骨挫傷」と診断される

骨挫傷(こつざしょう)とは
骨挫傷(こつざしょう)とは、骨に強い衝撃や圧力が加わった際に発生する、骨の内部構造に小さな損傷ができた状態を指します。一般的に、骨が完全に折れてしまう「骨折」ほどのダメージではないものの、骨の中で微細な傷ができ、強い痛みを伴うことがあります。

骨挫傷の特徴

 • 発生原因:スポーツや事故、転倒などによる直接的な衝撃が原因です。また、長期間にわたる圧力やストレスが骨に加わることで発生することもあります。  • 痛み:痛みの程度は個人差がありますが、痛みがじわじわと続き、動かすと増す場合が多いです。  • 腫れやあざ:外見上の腫れやあざが生じることがありますが、外見に異常がない場合もあります。  • 診断:骨挫傷はX線には映らないことが多いため、MRIでの確認が一般的です。



2024年5月末

痛みが治まってきたので練習再開したが、今度は左足のかかとに激しい痛みが発生した。同じ整形外科を受診したが、原因がつかめていないようなので別の病院を受診



踵骨骨端症です。




2024年6月

先輩の紹介で、けんこうカイロプラクティックセンターに来院


このような経緯で来院されました。

けんこうカイロ 岩崎久弥は痛みの原因を考えます。では何を観る

まず痛みの経緯を考えるとサッカーによる外傷ですが、私が注目するのは、中学生から高校生になり新しいクラブチームに入っているというポイント





中学生から高校生になるというだけでもストレスがかかる時期です。私も経験がありますが、本当に高校生になったばかりの時は辛かった。そのうえ新しいクラブチームに入るし、精神的にも不安定な時期


こういう時期は自律神経バランスを崩しやすい、K君の自律神経バランスを測定しました。






スポーツ選手は、ほとんどが交感神経優位で、副交感神経が優位ちょっとめずらしい。


なぜ副交感神経が優位になるのか?

運動不足

 • 運動不足は自律神経のバランスを乱しやすく、副交感神経が優位になりやすくなります。適度な運動は交感神経を刺激し、バランスを保つのに役立ちますが、運動が不足していると、体がリラックス状態から切り替わりにくくなります。

いつもサッカーをしているK君、練習を休んでいたからかも知れません。




不規則な生活リズム

 • 睡眠や食事のリズムが乱れると、副交感神経が過剰に働きやすくなります。例えば、夜更かしや昼夜逆転の生活は、体内時計を乱し、自律神経がリズムを取り戻そうとして副交感神経が過剰に働く場合があります。

高校に進学したばかりで、自律神経バランスが悪化しているのかもしれません。




サッカーは足だけでやるわけじゃないから、全身(内臓も含める)のケアが大切。どうしても痛みの部位に目が行ってしまいますが、痛みは回復しません。精神的なことも含めて、身体全体をみることが大切です。


K君の2回目の来院

K君、K君のお父様、ご来院ありがとうございます

成長痛(踵骨骨端症)による踵の痛み 初診時の施術後3/5 → 0/5 に痛みが軽減

その後、サッカーの練習をして痛みがでた

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でも2回目の来院時には、2/5

練習をしても3/5まで痛みは増加していませんでした。これはいい傾向

昨日、K君の下肢を触診していて緊張している部位がありました。筋肉がコリコリしている(硬結)があり、場所はヒラメ筋、ふくらはぎの筋肉です


ヒラメ筋が痛みの原因か?トリガーポイント







ヒラメ筋と足底筋 図22-1※Trigger Point Manualより





ヒラメ筋は、踵の痛みと関連しています。サッカー少年の親御さんは、知っておいた方がいいですよ。筋肉の問題は、レントゲンにはうつりませんからね。


昨日の施術は、アクティベータ・メソッドでの施術後ヒラメ筋のケア












痛みは2/5 → 0/5ほとんど痛みは解消


まとめ

成長痛の実態を見極める

成長期に現れる痛みが「成長痛」と診断されることが多いのは、原因不明な痛みへの便宜的な表現とも言えます。しかし、痛みの本質に迫れば、原因を特定できることも多いです。例えば、K君が悩んでいた膝の痛みも当初は「成長痛」とされていましたが、実際には骨端症が原因であった可能性が高いと考えられます。骨端症の場合、成長板に繰り返し負荷がかかることで炎症が生じ、それが痛みを引き起こすことがあります。このタイプの痛みは適切なケアとリハビリにより改善が見込めるため、「成長痛」では説明がつかない現象です。


成長の果てに広がる未来

K君は今、高校1年生という希望に満ちた年代で、スポーツへの情熱をもっています。もし将来、日本代表としてワールドカップの舞台に立つことがあれば、最前列で声援を送りたいと思います。成長期の痛みや課題を克服して、新たなステージへと羽ばたくその姿を目にするのが今から楽しみです。K君、その時にはぜひチケットを送ってくださいね (^o^)


成長痛ケアの重要性

成長痛という診断は確かに、医学的に説明がつかない痛みに対する「逃げ道」として使われることがあります。しかし、成長痛であっても、ケアを行うことは重要だと私は考えます。痛みを感じる原因を探り、個別に対応することで、成長期の身体に適切なサポートを行い、未来に向けた強い体作りをサポートすることが可能です。


あなたのご来院お待ちしています。