起立性調節障害の高校生N君|施術前後の測定結果と、これから確認したいこと

こんにちは、けんこうカイロ 岩崎です。
はじめに
「朝、なかなか起きられない」 「立ち上がると、めまいやだるさが出る」 こうした不調が続くと、ご本人もご家族も、どうしたらよいのだろうと悩むことがあると思います。 今回は、起立性調節障害のある高校生N君について、2026年10月1日に行った施術前後の測定結果をご紹介します。 まずお伝えしたいのは、測定器の数値の変化と、病気や症状の改善は分けて考える必要があるということです。 今回の結果を、これから体調を確認していくための一つの記録として見ていきましょう。起立性調節障害とは?
起立性調節障害は、立ち上がったときの血圧や心拍数などを調節する自律神経の働きに不調が生じる病気です。 立ちくらみ、頭痛、動悸、だるさ、朝の起きにくさなどが見られ、午前中に調子が悪く、午後になると回復する場合もあります。 症状の現れ方や程度には個人差があります。🌟日本小児心身医学会「起立性調節障害」より 見た目ではつらさが伝わりにくいこともあります。午後には動ける様子が見られても、朝のつらさを怠けや気合い不足と決めつけず、本人が感じている不調に耳を傾けることが大切です。今回は、何を測定したのでしょうか?
今回紹介するのは、脈拍の変動を基に分析した、機器の表示値です。左右それぞれで測定し、施術前後の結果を比較しました。 右側・左側という表示は測定側を表しており、右脳や左脳の活動を直接測ったものではありません。 この記事で扱う「自律神経活動度」「肉体的疲労度」「自律神経バランス」などは、測定器が表示する指標の名称です。 それぞれの数値だけで、病気の状態や本人の体感を判断するものではありません。N君の施術前後の測定結果
主な指標は、以下のように変化しました。施術前の左側の自律神経バランス

施術前の右側の自律神経バランス

施術後の左側の自律神経バランス


今回の結果からわかること
今回確認できたのは、当日の施術前後で、測定器の表示値に変化があったことです。 この比較だけでは、変化が施術によって生じたのか、起立性調節障害の症状が改善したのか、その変化が続くのかまでは確定できません。 今回の資料には、N君の朝の起きやすさや立ちくらみが、その後どう変化したかという記録は含まれていません。 数値の変化から症状の変化まで推測せず、測定結果は本人の体調を知るための補助情報として扱っていきます。 これからは、日常の体調も一緒に確認します 次に確認したいのは、N君が日常生活でどのように過ごせているかです。 例えば、次のような項目を負担のない範囲で記録すると、経過を振り返りやすくなります。 ✅️朝、目が覚めてから起き上がるまでの様子 ✅️立ちくらみ、頭痛、動悸、だるさの有無 ✅️症状が出た時刻や、そのときの姿勢・活動 ✅️睡眠や食事の状況 ✅️学校や家庭で、無理なく過ごせたかどうか 記録は、できなかったことを責めるためのものではありません。 本人が感じるつらさを共有し、過ごし方を相談するためのものです。 起立性調節障害の診断では、似た症状を起こすほかの病気の確認や、起立時の血圧・心拍数などの評価も必要です。今回の機器測定が、その診断に代わるわけではありません。 医療機関での評価を受けながら、ご家族や学校とも、無理のない過ごし方を相談していきましょう。数値と、ご本人の体調を大切に
今回のN君の測定では、自律神経活動度の上昇や肉体的疲労度の低下など、機器上の変化が見られました。 これから大切なのは、測定値だけで判断せず、朝の起きやすさや立ちくらみ、日常生活の様子を合わせて確認することです。 ご本人の声を聞きながら、体調の経過を丁寧に見ていきたいと思います。 当センターでのご相談時にも、診断や現在受けている治療についてお知らせください。 ご来院お待ちしています。 ありがとうございました。


















