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香りが引き出す心と身体の記憶 ~不眠・腰痛・後鼻漏が改善した71歳女性〜

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香りが引き出す心と身体の記憶 ~不眠・腰痛・後鼻漏が改善した71歳女性〜

こんにちは、けんこうカイロプラクティックセンター(静岡市葵区)の院長、岩崎久弥です。



お客さまの悩み情報



最近、来院された71歳の女性患者さん(Aさん)のお話を紹介します。この方は、不眠、腰痛、後鼻漏に長い間悩まされており、これまで様々な病院を訪れた経験があります。そのため、病気に関する情報が多く頭にインプットされていて、ご自身の状態を「病気」として深く認識されていました。

後鼻漏とは?

後鼻漏(こうびろう)は、鼻水や粘液が喉の奥に流れ込む症状のことを指します。通常、鼻水は鼻腔を通じて外に排出されるか、自然に喉へ流れて処理されます。しかし、後鼻漏の場合は、喉に粘液が溜まりやすくなり、不快感を引き起こすことがあります。

後鼻漏の主な症状 後鼻漏の症状は、以下のようなものがあります。 ✅️喉の奥の違和感 粘液が喉の奥にまとわりついているような感覚がある。 ✅️咳や痰 特に朝方、喉に流れた粘液を出そうとして咳き込んだり痰が絡んだりする。 ✅️鼻水が喉に流れる感じ 自覚的に鼻水が鼻腔の奥から喉に流れる感覚がある。 ✅️慢性的な喉のイガイガ 粘液が喉に刺激を与え、イガイガや炎症を感じることがある。


香りが導く記憶とストレスの発見

初回の施術では、これまでの行ってきた治療との違いを説明しつつ、不眠の原因となるストレスについて詳しくヒアリングを行いました。その中で、Aさん自身が「これが原因かもしれない」と思い当たることが浮かび上がりました。

特に興味深かったのは、後鼻漏に関して「香り」が関係していることが明らかになった点です。施術の一環として香りに反応する身体の反応を確認したところ、Aさんにとって意外な香りが記憶やストレスを引き出すきっかけとなりました。この気づきはAさんにとって驚きだったようですが、それが別のストレスの発見にもつながりました。

何の香りだったか想像してみて下さい









TMS理論(Tension Myositis Syndrome 理論)

TMS理論(Tension Myositis Syndrome 理論)は、ジョン・E・サーノ医師が提唱した理論で、慢性的な痛みや不調の多くが身体的な構造的異常ではなく、心理的な要因によって引き起こされると主張するものです。この理論によると、特にストレスや抑圧された感情が筋肉や組織に緊張を生み出し、それが痛みやその他の身体症状として現れるとされています。

香り(嗅覚)の関係

香りは心理的および生理的に大きな影響を与えることが知られています。これをTMS理論の観点から考えると、香りがストレスや抑圧された感情にどのように影響を与え、身体症状の軽減や緊張の解消に寄与するのかが重要なポイントです。

1. 香りによるストレス軽減

香りは脳の辺縁系、特に感情を司る扁桃体や記憶を司る海馬に直接作用します。例えば、ラベンダーやカモミールの香りはリラクゼーションを促し、ストレスを軽減する効果があります。このように香りがストレスを和らげることで、TMS理論で説明されるような筋肉の緊張を減少させ、痛みを緩和する可能性があります。

2. 抑圧された感情へのアクセス

TMS理論では、抑圧された感情が身体症状の原因となるとされていますが、特定の香りが記憶や感情を呼び起こす「プルースト効果」があります。特定の香りを嗅ぐことで過去の楽しい記憶が蘇り、抑圧された感情が解放される可能性があります。これにより、心理的な負担が軽減され、身体症状の改善に繋がる場合があります。

3. 神経系への影響

香りは自律神経系にも影響を与えます。例えば、リラックス効果のある香りは副交感神経を活性化し、交感神経が優位になっている状態を正常化する働きがあります。これにより、身体全体の緊張が緩和され、TMSに関連する痛みや不調が和らぐことが期待されます。

4. ホルモンバランスの調整

香りはホルモン分泌にも影響を及ぼします。ストレスを軽減する香りはコルチゾール(ストレスホルモン)のレベルを低下させ、リラクゼーションを促すホルモン(例: セロトニンやオキシトシン)を増加させる可能性があります。このような変化は、身体症状の改善を促進します。

具体的な香りの活用例

リラクゼーション: ラベンダー、カモミール



不安や緊張の緩和: 心拍数や血圧を下げ、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を抑える効果があります。 気分の安定化: 不安症状を軽減し、心を穏やかにする働きがあるため、ストレスを感じるときやリラックスしたいときに適しています。


エネルギーの活性化: レモン、オレンジ









感情の安定化: ローズ、ゼラニウム









記憶の刺激: ミント、ユーカリ









香りの使用は、TMS理論の補完的なアプローチとして、心理的な負担を軽減し、症状改善を促す手段となり得ます。患者に対しては、香りを使ったマインドフルネスやリラクゼーションを提案することが有効かもしれません。

心と身体の関係を解き明かす

香りは、私たちの記憶や感情と深く結びついています。ある香りが、過去の記憶や感情を呼び覚まし、身体に影響を与えることがあります。Aさんの不眠・腰痛・後鼻漏の症状には、この香りと脳の反応が関係している可能性があると考えました。 次回の施術で、新たに発見したストレスが身体にどのような影響を及ぼしているかを説明後、施術し改善がみられました。症状は、まだありますので、さらに詳しく調べていく予定です。







ストレスなどの絡み合った原因を根気よく解く

Aさんには、「どんなに絡み合った問題でも、少しずつ根気よく解きほぐしていけば、必ず良くなる道が見つかります」とお伝えしました。不眠、腰痛、後鼻漏という一見別々の症状も、実は深いところでつながっている場合があります。それを一つ一つ丁寧に解明していくのがけんこうカイロプラクティックセンターの施術方針です。

けんこうカイロプラクティックセンターでは、身体の症状だけでなく、心や生活習慣の影響も含めて全体的にケアを行っています。同じような症状でお困りの方がいらっしゃれば、ぜひ一度ご相談ください。



Aさんからの感想















症状が改善してきたAさんから感想を頂きました。症状がどんどん回復していきますように、一緒に頑張りましょう。