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武尊選手のパニック障害について:けんこうカイロ岩崎からのメッセージ

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武尊選手のパニック障害について:けんこうカイロ岩崎からのメッセージ

こんにちは、けんこうカイロプラクティックセンター 岩崎久弥(いわざきひさや)です。



先日、『ザ!世界仰天ニュース』でK-1ファイター 武尊さんのパニック障害の特集がありましたので、私なりのメッセージをまとめました







武尊選手のパニック障害:格闘技の頂点での闘いとその原因



K-1史上初の3階級制覇を果たした武尊選手は、その輝かしい功績の裏で、パニック症と闘っていました。彼の経験を通じて、パニック症の原因や症状、そしてそれに対する理解を深めていきたいと思います。



パニック障害とは?

パニック障害とは、予期せず突然、動悸、呼吸困難、吐き気、手足の震えなどが起こり、強烈な恐怖感に襲われる症状です。これらの発作が繰り返されると、パニック症と診断されます。発作の原因は完全には解明されていませんが、脳が誤って過剰反応することが一因とされています。





武尊選手の症状と発症の経緯



武尊選手は、幼少期の恐怖体験やK-1人気を高めるための過密スケジュール、ネット上での誹謗中傷など、複数の要因が重なり、次第にパニック症を発症するようになりました。彼は、自分の症状が精神的なものであることに気づいていましたが、周囲に相談することができず、孤独感に苛まれていました。

こんな文章がホームページに掲載されていました。

だがチャンピオンになると状況は一変。どれだけ忙しくても、来る取材は全て受けSNSをフル活用してPR活動を行った。そんな武尊の知名度は徐々に上がりファンも増えたが、同時に自分の名前を検索するエゴサーチがクセになっていた。

完璧主義だった武尊は世間からの見られ方をかなり気にした。ネットには好意的なコメントが多かったが、一定数嫌う人もいた。武尊はその度になぜそう言われるのか考え込んでしまっていた。



けんこうカイロプラクティックセンターに来院されるパニック障害の方々に共通することは、「他人からの評価を気にする」です。









パニック障害の原因



パニック障害の原因は、はっきりと一つに決まっているわけではありませんが、いくつかの要因が関係していると考えられています。以下に主な原因を説明します。

1. ストレスや心の負担

長期間にわたる強いストレスや、突然の大きなストレスがパニック障害を引き起こすことがあります。例えば、仕事のプレッシャーや人間関係の問題などが影響することがあります。



2. 遺伝的要因

パニック障害は、家族に同じような症状を持つ人がいる場合、発症しやすくなると言われています。これは、遺伝的な要因が関係している可能性があるためです。

パニック障害は、家族に同様の症状を持つ人がいる場合に発症しやすいことが多く
パニック障害は、家族に同様の症状を持つ人がいる場合に発症しやすいことが多く、これは遺伝的な要因が関与していると考えられています。研究によると、パニック障害の発症リスクは、第一度親族が同じ障害を持つ場合、一般のリスクよりも6~17倍高くなることが示されています。また、双子研究では、遺伝的要因がパニック障害の発症に約48%影響するという結果が出ています。 さらに、遺伝子レベルの研究では、特定の遺伝子がパニック障害に関連している可能性が指摘されていますが、これらの遺伝子は多様であり、症例ごとに異なるパターンが見られることが多いです。したがって、遺伝的要因は重要であるものの、環境要因やストレスなども複合的に関わっていると考えられています​(MDPI,BMJ JMG,Cambridge University Press & Assessment)。

リンク先 https://www.cambridge.org/core/journals/psychological-medicine/article/abs/genetic-contributions-to-anxiety-disorders-where-we-are-and-where-we-are-heading/70CE6DCCB4F4636E00DB906CD23B556B

このような遺伝的要因に関する研究は、パニック障害の理解を深めるとともに、将来的にはより効果的な治療法の開発に繋がる可能性があります。




ケンブリッジ大学の研究ですので、かなり信頼性がある研究だと思います。



3. 脳の働きの影響

脳の中には、感情をコントロールする部分がありますが、これが誤作動してしまうと、不安や恐怖を過剰に感じてしまうことがあります。この誤作動がパニック発作の原因となることがあります。 パニック障害は脳の自律神経系における誤作動が引き金となることが考えられます。特に、脳の扁桃体が過剰に反応し、危険な状況でないにもかかわらず体を戦闘モードに導くことが原因とされます。これにより、心拍数の増加や過呼吸が引き起こされるのです。





武尊選手の経験では、閉鎖空間で発作が起こりやすいとされていますが、これは脳が逃げ場がないと認識することによるものです。このような過剰な防御反応を調整するためのトレーニングや治療が有効であるとされています。



パニック障害の対策と施術法

武尊選手は、最終的に心療内科を受診し、パニック症と診断され、SSRIなどの治療薬を処方されました。けんこうカイロプラクティックセンターでは、脳の過剰反応を抑えるための神経リハビリテーションやストレス管理技術が重要です。これにより、脳の反応を正常化し、発作の頻度を減少させることが期待されます。



武尊選手の復帰と希望



武尊選手は、自らの経験を公表することで、パニック症に対する理解を広めようとしています。格闘技の世界でのプレッシャーやストレスと戦いながらも、彼は再びリングに戻り、現在も戦い続けています。彼の経験は、同じ症状に苦しむ人々にとって、大きな勇気と希望を与えるものです。

武尊さん、ご活躍応援しています。



放送内容に興味がある方は、 https://www.ntv.co.jp/gyoten/articles/324585sjuk587hwhrkm.html をご覧下さい